516回目
『姉かも』
つい先日、BFC4に話を投げさせていただいたんですけども、駄目だったんです。本戦には参加できなくて、でもまあ、最終選考的なところに残ってたんで、もう十分にうれしかったんですけども、で、今年も嬉々としてそれを落選展、残念展に出したんですけども、それに対してある有志の方からありがたいことに感想をいただきまして。はい。ありがたいなあ。って思ったんです。
で、それを読んでみましたところ、まあ、要約すると、私なりにね、私のフィルターを通して要約すると、最後以外面白くない。という事でして。いやもうありがたいんだけども。で、本当にありがとうございますと思ったんですが、ただ、それはそれとして、
その感想を受けてね、思ったんです。思ったっていうか、私の中のある記憶とね、それが結びついたんです。こう、カチッと、一発でUSB刺さったみたいな感じで。
以前、もう二年前になりますかね。BFCに豚と性行為を働く話を書いて投げたんです。で、その時は出す前に姉に読んでもらったんです。その話を。そしたら姉が、
「最後以外面白くねえ」
って言いまして。勿論結果は落選。
で、でね、だからね、今回そのある有志の方に感想をいただいてね、思ったんですよね。
「これ姉かも」
って。
いや絶対違うとは思うんですけども、そんな訳あるかっていう話なんですけども、でも、不意に起こった出会い頭の事故って、誰もまさか自分がそんな事になるなんてって思ってるんじゃないかなあ。私だって思ってるし。
だから、言ってしまえばこれもそういう感じ。
「あ、姉にも昔同じこと言われた」
って思って、そう思ったら、
「これ姉かも」
って。で、そう考えたらもうそうとしか思えなくなって。私ってそういう所があるから。思い込みが強いところがあるから。だから、普段は極力何も思わないようにしているんだけども。でも、これは出会い頭の事故だから。私の記憶と、その感想が出合い頭の事故で結びついてしまったわけで。あいつがオレでオレがあいつでみたいな感じで。
だから、姉かもって。これ私の姉かもって。
でも、姉はTwitterとかSNSとかそういうのは一切やってないって言ってたんだけどな。そんなめんどくせえ事やんねえって。でもまあ、私もそうだけどね。他人にはそういう事一切やってないって言ってるから。何書くんですか?って言ったりしてるから。
だから今度姉と会う時、あの人がトイレとか行った時、スマホ確認してみようと思う。暗証番号とか、ロック画面とかあるのかなあ。PINコードとかだったりするのかな。点を紐で結びつけたりするやつなのかな。
それ突破して、スマホの画面にTwitterのアイコンやらnoteのアイコンやらが出てきたら、笑っちゃうかなあ私。
「お前があいつだったのか」
って推理小説みたいな事言うのかな。どうなんだろうなあ。