無為のmillefeuilleあるいはBaumkuchen

私自身の問題を多少なりとも解消させ、無為や泰然自若を養うための墓所

690回目

おそ幼女、三方四四古です。

 

えーっと、先日、

 

村上春樹さんの、回転木馬のデッドヒート読みました。

 

はい。

 

kindleで。

 

正しくは、

 

回転木馬のデッド・ヒートでしょうか。

 

とにかく読みました。

 

はい。

 

で、こちらの本、紙媒体でも何度となく読んでる。読んでたと思うんですが、

 

はい。

 

好きなんです。

 

最後の話以外全部好きなんです。

 

この本。

 

だからまあ、

 

そらね、kindleでも買うんじゃないですかね。

 

はい。

 

まずちょっとした前口上みたいなのがあって、

 

そっからレーダーボーゼンに行って、

 

タクシーに乗った男、プールサイド、

 

今は亡き女王の為の、

 

嘔吐1979、雨宿り、野球場、

 

ここまで、全部好きなんです。

 

はい。

 

最後のハンティングナイフだけピンときませんけども。

 

ええ。

 

でも、

 

私も年嵩を経て、

 

こう、

 

以前紙媒体で読んだもののあんまりピンとこなかった。でもkindleで改めて読んでみたら面白かったっていう事も最近よく体験してますし、

 

だから、

 

改めて読んでみたらもしかしたら、

 

ハンティングナイフも面白いと思うんじゃないかと。

 

思いまして。

 

読んでみたんですけども、

 

なんだろうなあ。

 

毛色がね、どうしても違うっていうか。

 

うん。

 

ハンティングナイフ。

 

ただでも、

 

今回読んでみて、一つ思ったのは、

 

「これってなんかの話のパロディなのかなあ」

 

っていう事でした。

 

はい。

 

なんか、書き手が読んで面白かった話をパロってるのかなって。

 

ふと思いました。

 

はい。

 

勿論実際はどうだか知りません。

 

村上春樹さんだもの、調べたらいくらでも解釈は出てくるでしょうけども、

 

別に調べようという気持ちもないしね。

 

うん。

 

別に答えが欲しいわけでもないし。

 

いいんです。とにかく。

 

でもまあ、

 

昔紙媒体で読んだ時よりは、

 

「ああ、こういう話だっけ」

 

っていう感じでした。

 

ハンティングナイフ。

 

シーズンオフのリゾート地に何泊かする話。

 

っていうのは大体覚えてましたけども、

 

そこに、米軍かなんかのヘリが飛んでたりとか、

 

沖の方に浮いてるブイに泳いでいくところとか、そこに居た女性のシーンとか、

 

全然覚えてませんでしたけども。

 

はい。

 

ただまあ、以前に比べると面白く感じるようになりました。

 

はい。

 

どういう心境の変化かわかりませんが。

 

あるいは、

 

もっと年嵩を経たら、もっと面白いと思うようになるかも知れません。

 

ええ。

 

いやあ、不思議。

 

正直、あれが、ハンティングナイフが、違う本に入ってたら、

 

こんなに思わなかったと思うんですよねえ。

 

ええ。

 

「ああ、またわからん事言ってるな」

 

位の感じで。

 

でも、逆になんかそれのせいで、忘れられない感じになってるのかも。

 

回転木馬のデッド・ヒート